末っ子は中学二年生。14才です。
彼の通う中学校は毎年この時期に立青式をします。
15才は昔でいう元服。それにちなんで数え年の14才に
地域の方々を招きお式をします。
社会を意識せずに過ごしていた子ども達が立青式を境に
社会に目を向け思考する。
自分達の存在をあらためて認識し、
深く考えそれを作文として記し発表の場を持ちます
どの子も内容が素晴らしいの。ある一人の女の子の作文は
大人にも大きなメッセージを残してくれました。
とても良かったので、ちょっとご紹介しますね。
彼女は小5の時にお母さんを病気で亡くしたのだけれど、
その経験から得たことを発表してくれました
中略…自分はその後に母親がいないということを理由に
逃げることを覚えた。
「お母さんがいないのだからしょうがないね」と周りから
言われるのが嫌だったのに、
どこかでそれを利用する気持ち、付け込むことも
少なからずあった。 今でもそんな考えが無いと言ったら
嘘になると思う…後略…。
実は彼女はものすごい頑張り屋さんで大人から見れば、
決してそんなことはないのだけれど、
でも14才の彼女は更に自分を律し、年齢を意識し、
自分の最善を尽くしたいと言っている。
そのためにはどうしたらいいのだろうと考える。
なんてすごいのだろう。
その答えは「辛いときに決して1人で乗り越えたわけではない
沢山の仲間が私を無条件に支えてくれた」
その条件があれば「自分の最善」を尽くすことは簡単なのだ。
不安な気持ちを捨て、あの目標に向かい全力でただひらすら
走ればいい。
そう彼女は作文を読み上げました。
すごいな。彼女の姿は輝いて光っていた。
私は、こういう場を頂くと本当に幸せな気持ちになります。
どんな苦しい経験も自分を生かす糧にしている。
この花は中学校の花壇に咲いていました。
赤いアネモネ。まるで子ども達の姿みたい。
美しく咲いてほしいな。
もうすぐ15才。
ちょっぴり幼いところを持ち合わせているのは
実は親のためかもね。
本当はもう立派な大人なんだね。